日本の職人達が生産する
Made in Japanのバッグ
Made in Tokyoのかばん
■この企画を進めるにあたって化粧品の知識のない僕は『Yahoo!掲示板』で
『どんなポーチがいい?』といったタイトルでいろんな方の意見を聞かせて頂きました。
その協力もありポーチのサンプルを作る事が出来ました。
■作った形としてはこのようにシンプルなもの。デザインと言うよりも叩き台の
ものなのであまり形そのものには拘っていません。
■この企画のポイントは「洗えるポーチ」です。女性の化粧直しのシーンは化粧室の
ような洗面所の水周りが多くポーチそのものが濡れてしまう事が多々あります。
しかも化粧水などでポーチが汚れてしまう事も多くあります。
機能性の部分では化粧品以外にもビューラーや眉筆などの器具も
差別化して収納したいといった要望も多くあります。
大きさも様々でたくさん物を入れたいタイプの人や必要な物だけしか
入れないでカバンの中のポーチが占有して邪魔になるのを嫌う方も
いらっしゃいます。あまりいろいろな要望を聞き過ぎて作ろうとすると構成が
まとまらなくなるのでまず普段気軽にバックに入れられるサイズで進めて行きました。
■このようなコンセプトで企画を進めて行ったのですが、
まず生地の問題が一番時間が掛かりました。
基本的に水に強くよく弾くものを選択しなくてはいけません・・・・・
そこで目をつけたのが・・・アウトドア。
まったく化粧品とは無縁に感じますが、アウトドア商品は耐久性のあるものや耐水性のある
ものなど機能性素材がふんだんに使われています。
大雨の山道を歩いていても体が濡れる事も無く、コーティングで
汚れにくい素材などが採用されています。
●このような機能性素材を使う事によって濡れても水をすぐ弾きバックの中が濡れたりしない。
(簡単の拭き取りでOK!)
●ポーチを洗濯機に入れてザブザブ洗ってもパンクしない(壊れたりしない)。
●乾燥も早いのですぐに使える。(天日で干して1時間半くらいで乾きました)
全体的な機能としてはこんな内容のものです。
■表生地はナイロン風に見えますが、ポリエステルを使用しています。
ピーチタッチで表が少しパイル上になっているのでソフトな質感です。
この生地は水に濡らすと水玉が出来るくらい強い撥水がコーティングされています。
速乾性は抜群です。
■「洗えるポーチ」をコンセプトに進めていますので、洗って乾燥させた時に水分が表生地の
合繊(ポリエステル使用)と裏地との間に滞留してしまったら渇きが悪く衛生上も良くありません
ので裏地として主にナイロンメッシュを使用しました。これで中の通気も良いので
速乾性が得られます。
■中の収納機能は「Yahoo!掲示板」でアンケートを取り総合した上で構成して行きました。
化粧水、眉筆、ビューラーなどの収納したいものを上げてもらいそれに合わせた
機能を付けてみました。
なかなか僕にはどんなものか分らないものなので女の子にいろいろ見せてもらい勉強をしました。
■このポーチに使用している素材は・・・・・
●表生地・・・ポリエステル素材 ●裏地・・・ナイロンメッシュ ●持ち手テープ・・・ポリプロペレン
●内側をまとめているグログランテープ・・・ポリエステル
これらはすべて洗濯した時に湿堅牢度(色が落ちてその染料や顔料が移行する度合い)
上問題ないものです。
(洗濯する時に使用する洗剤等の薬品の種類によっては移行する事もあります)
このシリーズに関してこの辺の条件や機能性は共通しています。
■ポーチの形状に関しては四角い形の方が要望が多かったです。
これにはバックインするための理由で丸い形よりバックに入れた時に邪魔に
なりにくいとの意見が多かったのです。
眉筆などはある程度長さも決まっているために横長の形が理想のようです。
この形はバックに入れても邪魔にはならないし、持ち出し易いとの意見が多かったです。
持ち手はいらないとの意見もありましたが、それがデザイン性があって
いいという発言もありました。この辺は好みの問題!?
このポーチはシルバーの半月型のサンプルになります。
このポーチは四角以外の形がないとと思い半月型にしました。
化粧品や筆類用のホルダーをちゃんと作っています。
収納について・・・・・
■眉筆、ビューラー、ファンデーションなどを固定したホルダーがほしい。
しかし、ビューラーなどの定型的なサイズがないものもあるので、
それにはマジックテープで大きさを調整しながら
包むようにして挿むホルダーを採用しました。
■中は前ページで書いたようにメッシュなのでフリーポケットも中身が見えて
何が入っているか確認しやすいメリットもあります。
このモデルは何度か作り直しています。
割ととティッシュは必需品だと言う意見が多かったのですが、ポケットティッシュは意外とボリュームが
あるので中に入れるとポーチ自体が膨れてパンパンになってしまいます。
■中に入れると膨れるのなら外側に付ければいい。
その他の小さなものも入るようにポケットのおまけも付ける。
左側のポーチの場合はピッタリくるようにポケットが出来ています。
右側のポーチの場合はササマチを付けてティッシュのボリュームを配慮
したつもりですが、遊びが多くなりすぎてボリュームのないものは落ち易くなってしまいました。